絵:
かしわら あきお
出版社:
Gakken

みどころ

まず目を引くのは、そのカラフルな表紙と厚み。小さ目サイズのボードブック仕様になっています。赤ちゃんのおもちゃとしても耐えうる丈夫なつくりになっているのです。

そしてページを開けば、タイトル通り画面一面に「しましま」模様。黒と白でインパクト抜群。次に「ぐるぐる」、今度は赤と白。その次にはしましまの魚が泳ぎ、へびがぐるぐる巻きになって、しましまのスイカが登場したかと思えば、ぐるぐる模様のキャンディーが……。

なんだか大人が見ていると目が回ってしまいそうですが、この絵本が本領を発揮するのは、実際に赤ちゃんに読んであげた時! 食い入るように画面を見つめている様子に気が付きます。コントラストの強い配色による「しましま」と「ぐるぐる」の模様に反応をするのだそう。そしてどのページにも赤ちゃんの好きな「お顔」の絵も入っています。

「しましましま……こんにちは」「ぐるぐるぐる……ぺろぺろきゃんでぃー」リズムの良い言葉を声に出しながら、指をさしたり、笑いかけてあげれば、赤ちゃんの視線が右へ左へと動いたり、こちらに向かって笑い返してくれたり。赤ちゃんが絵本を読むって、こういうことなんでしょうね! 読んであげている方まで嬉しくなっちゃうのです。

もちろん、月齢の低い赤ちゃんほど反応は薄いので心配になってしまうでしょう。でも大丈夫。じっとしながらママやパパの声を聞いていたり、ぼんやりと眺めて楽しんでいるはずです。この絵本、可愛いだけじゃなく、なかなか頼もしい1冊なのです。まずは楽しく読んであげてみてくださいね。

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